中国新聞 2020/10/04 笠岡諸島走ってPR 運送会社がラッピング車両

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 日本遺産の笠岡諸島(笠岡市)をPRする同市の運送会社によるラッピングトラックが、お目見えした。笠岡諸島の島々や同遺産の構成文化財などのカラー写真を、車両に搭載するコンテナボックスにデザインしている。トラックは名古屋から福岡まで走り、笠岡諸島の魅力発信にひと役買う。

 ラッピングしたのは三原運送の25トントラック。デザインした両側面のコンテナは幅9.6メートル、高さ2.7メートル。右側は高島と北木島、白石島の写真、左側は真鍋島、飛島、六島を加えた笠岡諸島の空撮写真をそれぞれデザインし、「日本遺産『石の島』笠岡諸島」と記した。幅2.5メートルの後部面では、採石場や大石山など6島の構成文化財を写真で紹介している。

 三原運送が来年の創業60周年を記念し、市への貢献事業として企画。1年前倒しして製作した。クルーザーなど船舶の運送も手掛けて海との関わりがあるため、笠岡諸島を題材にした。

 笠岡市役所前であった出発式には同社従業員や市職員約30人が出席した。熊谷久郎社長は「新型コロナウィルスで閉塞感が漂う中、地域に明るい話題を提供したかった」とあいさつ。小林嘉文市長は「笠岡のPRはありがたい」と謝意を示した。 (谷本和久)

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